1. ワンルーム叙事詩 - amazarashi

 社会人の自分が捉える音楽はどこまで作家に近づくことが出来ているのだろうか。

様々な経験を積むたび、歌詞の意味や、その表現の鋭さに圧巻される作品がある。自分にとってamazarashiの秋田ひろむ氏、故尾崎豊がそのような作品を生み出すアーティストである。これは自分の感性で作品の世界に迫る試みである。

 

今日は、amazarashiのワンルーム叙事詩。秋田ひろむさんの世界観だ。

 

詩の中に存在する僕らは

笑う心を失い、世界の全てが嫌になった

そして自分の部屋に火をつける

広がる炎、燃やしているのは彼の人生と過去

 

駆けつけた人に羽交い締めにされながらも

彼は炎を消すなと抵抗する

それは僕の魂だと

そして彼は彼自身の魂が燃やした焼け野原に立ち尽くす

 

彼は作品の中で、ひとり自分の人生と闘っている、

負けないよう、自分の魂で全てを消し去ろうとした

 

人生に負けるとは、つまり彼自身の死、または彼ではなくなることだ。

自分と世界の関係の中で自分とは何なのか、それを考えなければいけないタイミングが誰にでもあるはずだ。

その時に何を選択するか、それは人それぞれだが一人自身の価値観に向き合わなければならない。

悩みの末、自分が前に進むのであればそこには一人の自分の価値観だけが存在する。

そこには思考の燃えかすと研ぎ澄まされた自分が居るはずだ。

 

ちなみに詩の中の彼の家賃は6万だがうちは4.5万だ。